2016年12月3日土曜日

「anan SPECIAL〜カラダの声を聞きなさい〜」にて土用特集

11月29日発売のanan specialに『土用』というテーマの特集が6ページ載りました。
コーナータイトルは『一年に4回の「土用」を活かして、季節の変化にカラダを馴染ませる。』です。

この春に『春夏秋冬土用で暮らす~五季で巡る日本の暦』(共著/主婦と生活社)を書く為に、古い書物などを紐解き、その中で色々な事実に突き当たりました。

その中でもショックだったのは、明治初期に「陰陽五行は迷信とする」という事が国策で決まったということ。

土用は、忘れられたのではなく、消されたのでした。

それまで何千年もの間、宇宙を理解し、自然界を理解し、身体を理解しようとする真摯な姿勢と実践から磨き上げられ、受け継がれてきた叡智が、時代の変化の中で封印されてしまったという事実。

時の陰陽師達、暦や天文や漢方や鍼灸や食養に携わり、社会や地域や家族に貢献してきた愛すべき活動家達、大先輩達の悔しい想いを察し、何ともいえない気持ちになりました。

そしてなんとしても受け継いでいきたい、語り継いでいきたいと思いました。

土用という概念は「新しく学ぶ」というより「忘れていたものを思い出す」という感覚のほうが近い気がします。

今回の記事は、僕の書いた文章や取材内容を元にはしていますが、あくまでもanan編集部とライターさんとデザイナーさんの紡ぎ出したアートです。

こうやって色々な人が土用を語り、土用をアートする事で、土用という概念が息を吹き返していくような気がします。

僕は編集部の方やライターさんと話していて、大手出版物の中で記事を書く事の責任の重さをひしひしと感じました。

どんないいと思える記事でも、売れなければ出版は継続できません。

だからこそ、言葉を磨き、デザインを磨く。
腕を磨く。
そのあり方に触れ、敬意と感謝の気持ちが生まれました。


「俺はいいこと言ってるかもなー」なんて酔ってたら仕事にならない世界。

僕は、彼女たちの仕事に触れて、目が覚める思いがしました。身が引き締まる思いがしました。

そして本気で「僕以上に土用について分かりやすく書いているし、僕以上に読者に対して深い愛を持っている」と感じました。

こうやって人と人は学び合い、高め合えるんだなーと思い、嬉しくなりました。

編集部に「よい特集でした」という声を届けられる人がいたらぜひ一筆を。

お礼でも、感謝でも、そういう気持ちが生まれたらぜひお願いします。

僕は本当に、自分にはかなわない、素晴らしく力作な記事だと思っています。

そして、買う人が増えると営業部、販売部が「お、こういう特集をすると売れるのか」と判断し、編集部がこういう特集を組みやすくなるかもしれないという前向きな妄想をしています。

なにはともあれ少しずつ、土用という言葉がポピュラーなものになっていくといいですね。

っていうか、その流れをすでに感じてしまっています◎

メディアは、受け継がれていくもの。

物語は、語り継がれていくもの。
You are the Media.
You are the Artist.
You are the Creater.

皆で、新しい時代の土用を語ろう。

そして、この時代を祝おう♪

#どうせそうなる未来